高精度分級・吹き付けなど、ニーズに応える加工を提案。
お客様への営業活動のなかで新製品を共同開発していく技術営業を担当しています。たとえば自動車部品の軽量化を検討されているなら、高精度分級などによって強度を保ったまま軽量化できる製品をご提案するなど、お客様のニーズにスピーディに応えられるよう努めています。その他、吹き付けによる表面処理や焼結など、さまざまな加工によって優れた製品が生まれれば、海外工場での量産を経て、世界中に広く展開していくケースもあります。個人的に最も達成感があったのは、ポリエステル樹脂に適応できるケイ酸塩で特許を取得できたことですね。特許庁とのやりとりは大変でしたが、トライ&エラーの末にどうにか申請を通過させることができてよかったです。
この仕事では、特にゼロからの開発になる場合、博士号を持つような研究職の方とやりとりすることになるので、化学系の基礎知識とコミュニケーション能力が求められると思います。タルクをはじめとするフィラーについては、こちらが専門家という立場になるので、専門知識をもとに総合的な提案を行わなければなりません。また、大学のとの連携によって製品開発を行うことも。国公立大学に出資し、その知見や設備等を借りて大学のシーズとお客様のニーズがマッチしたものを開発していきます。
いつか、メディアも飛びつくような「驚きの新素材」を。
林化成の社員数は数十名ですが、だからこそ他部署との意思疎通を図りやすいと感じます。個性を尊重してくれる社風ですので、組織にとらわれ過ぎず自由に動けるのではないでしょうか。主要顧客の多くを大手企業が占めているのも、樹脂向けタルク製品を先駆けて展開した際にご縁が広がったからこそ。創業約100年培ってきたノウハウとパイオニア精神が、私たちの強みだと考えています。
すでに自動車やスマートフォンなどの工業用から化粧品・医薬と幅広い業界のお客様とお付き合いさせていただいており、私たちの製品は市場のいたるところに展開されていますが、未開拓の分野もまだまだあります。そうした分野を、お客様や大学との共同開発によって開拓するのが夢です。「驚きの新素材」としてメディアに紹介されるぐらいのものをめざしたいですね。